■金井沢に夏がやってきた

6月下旬の第3期工事は雨にたたられて、1日しか作業ができなかったこともあり、梅雨の間の1カ月は休み、7月25日に作業を再開した。本格的な夏が訪れ、現場は木々の緑におおわれて薄暗い。カやアブに襲撃されるのはまだましだが、ときどきスズメバチが現れる。虫対策として、焚き火をたいて煙で追っ払う作戦をとった。
木枠の柱は3本ずつになり、奥行きが出てきた。もうひと掘りで入り口が開きそうな感じがするのだが…。

8月3日の現場の状況


■V6の長野君が現場に来た!

7月下旬、TBSテレビ「新知識階級クマグス」のロケで、山梨県の一之瀬渓谷へ。こちらは武田信玄の埋蔵金探しだ。これに同行した人気グループV6の長野博君が、金井沢へも来ることになった。いよいよ坑道への入り口が開くかもしれないという期待が高まったからだ。
我々のメンバーも13名と過去最高だったが、8月2日には長野君のほかにスタッフが9名も現場へ。合計23名にふくれあがった。スタッフの中にはADやメイクなど女性も3人いて、もの珍しさも手伝ってか、彼女たちも泥まみれになって作業を手伝ってくれた。そのもようは9月18日にオン・エアされた。

まだ入り口は開かなかったが、8月3日、出土した古い坑木を追って深めに掘り下げていたところ、突然水流が現れた。坑道の床を流れる水であるのはまちがいない。


■古い坑木がどんどん出てくる。坑口は近い!

かつて、金山の入り口には、我々がいま作っている構造物と同じような木の枠があったのだろう。それが土砂の崩落で崩れ、埋もれてしまっているようだ。腐食してはいるが、ほぼ原形をとどめているものもある。それらが数多く出土した。もう坑口は手の届くところにあるはずだ。
矢印は古い坑木 坑木を抜いたあとに水流が


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